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PENTAX写真生活


by ryua210
万物は流転するものだろう。
世の中は変わり続け、環境も変わり続け、宇宙も変わり続ける。
変わり続けることが常態といっていい。
しかしそのスピードが異常であることには危機感を抱かざるを得ない。
もはや危機感ではなく絶望感なのかもしれない。
身近なところでは、ドッグイヤーと言われる情報技術の世界。
今新しいものがすぐに古くなり、技術も情報も瞬く間に陳腐化する。
行く果てはどこなのか見えない。
また身近なところでは気候の変動。
かつては何万年もかけて起こった変化が、数十年で起きる。
ある人の一生の間に、温帯が亜熱帯に変わり、島が沈む。
昔話にもならない。

このようなあまりにも急激な変化に接するに、数学の二次曲線を思い起こす。
時間がたつにつれ変化の速度は加速度的に早まり、そのうち誰も制御できない次元に達する。
いまだかつて地球の歴史上で、これほどの早さの変化が、地球上の生物によって引き起こされたことはあっただろうか。
今地球は、上り詰めたジェットコースターが下りの加速を始めたところではないか。
しかしジェットコースターと違って、走り出した以上止めることは難しい。
しかも底はない。あるとすればこの星の破壊。
少なくともそういう意識を持ち、食い止めるための努力をしている人に協力しなければならない。
そうしなければ次世代に対する義務を果たしたことにならない。
# by ryua210 | 2016-08-25 12:53 | 散文

吉田沙保里銀メダル

リオ五輪で日本人選手の華やかな活躍が報じられるなか、女子レスリングの吉田選手が銀メダルに終わった。「終わった」というような言い方は、おおよそ不適当で、失礼極まりないものだろう。そもそも人はオリンピックに出場するというだけで、たいへんな尊敬を集めるものだ。そのようなオリンピックに4回続けて出場し、しかも4回とも1位か2位になるなどということは、畏怖の対象でしかな、レスリング選手として神格化されるに等しい価値があるだろう。であるからなおさら、人は吉田選手に金メダルを期待し、本人もそれを求める。その希望が叶えられなかったことに対する吉田選手の心中は察するにあまりある。申し訳ないと泣きじゃくる必要などなにもないのに、そのような気持ちが起こることも、痛ましいと同時に理解できる。一市民の励ましの声など届くべくもないが、吉田選手には伝えたい。今回のオリンピックであなたの功績が今までになく明確に示された。金メダルを取った他の4人の女子選手を見てください。その誰もがあなたの存在なくしてこの成果をあげることはなかっただろう。吉田沙保里が牽引してきた女子レスリングという世界の中に育ってきた選手たちであることは間違いない。個人の銀メダルに加えて、この4つの金メダルも吉田選手の功績大ということに日本人の誰もが疑問を持たないだろう。
# by ryua210 | 2016-08-19 17:38 | 散文

写真という趣味

学生のころに天文同好会の先輩や友人の影響を受けて、一眼レフで写真を撮り始めた。
それ以来、被写体を問わず写真を撮るのが趣味になっていて、写真を撮りに行くことや、新しい機材を購入すること、写真集を作ることなどに楽しみを感じている。
人生の記録を残せるという意味でも、写真というのは悪くない趣味だと思っている。
ただ、趣味として物足りないということを感じることも多い。
最近は技術の進歩で、非常に高性能なカメラが手に入るようになっている。
またインターネットでの情報共有が広まって、以前はプロの写真家しか知らなかったような撮影場所も、広く共有されるようになっている。
そうすると一見、プロとハイアマチュアの撮る写真の差は非常に小さく見える。
「一見」というのは、プロの写真には計算された緻密な構図や、高度な撮影技術、もしくは写真家の思想や哲学が反映されていると思われるので、やはり写真で生計を立てているプロの作品というのは、おそらくハイアマチュアが趣味で撮影するものよりも奥深い、高品質なものであろう、という推測に基づく。
しかし素人にはそういうことはなかなかわからない。
そうすると偶然であれ何であれ、素人がプロ並みの写真を撮影することも不可能ではない。
下手をすると初心者でも相当な見栄えのする写真を撮ることができる。
これがたとえばピアノの演奏では、絶対にそうはいかない。
初心者がいきなり名曲を弾きこなすようなことはない。
費やした時間が演奏技術に如実に反映されるだろう。
絵画でもそうだし、野球やサッカーといったスポーツでもそうだろう。

そういう意味で、写真というのは誤解を恐れずに言うと、「浅い」趣味だなと思うことがある。
だからその程度に楽しむぐらいで十分なのかなという気がする。
# by ryua210 | 2015-09-24 12:45 | 散文

投票率

先日の衆議院議員選挙で、投票率が低かったと報道されている。
有権者の半分しか選挙に行かなかったということになる。
憤りを感じるというか、失望というか、もう絶望的な数字だ。
この数字も絶望的だが、マスメディアなどが「選択肢を与えなかった政治が悪い」などと、すべて政治家の責任だと言わんばかりの主張をしているところが、もっと絶望的だと思った。
そのような言い方で国民には何も悪いところがなく、悪いのはすべて政治家だ、などと国民が思うようになれば、この状況は一層悪化していくだろう。
本当はこのように言われるべきだと思う。
「投票率が低いのは投票に行かない国民が悪い。選択肢がないなら白票でもいいから投じなくてはならない。投票率が低ければ、政治家が真面目に政治をしなくなるということを理解しなくてはならない。投票率を上げることによって、国民が政治家を監視し、パフォーマンスを評価しているということを、常に示し続けなければならない。投票に行けるにもかかわらず行かなかった国民は今後どのような政策によって不利益を受けても、文句を言う権利はない」

本当に投票に行けない人というのは、寝たきりの人や病気・事故で入院している人ぐらいではないのかと思う。
投票に行かないということがどれほど国をダメにするか、深刻に考えなければならないと思う。
# by ryua210 | 2014-12-17 22:02 | 散文

透明な水

きれいな水への憧れが強い。
沖縄やハワイの青く透明な海を見るだけで心が癒される。
底まで透き通るような水の美しさには息をのむばかりだ。
これまで見た中で一番感激したのはクロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園。
魚はもちろん、水の中の倒木や落ち葉もはっきりと見える。
驚くべき透明度だった。
同じクロアチアのフヴァル島の海や青の洞窟も素晴らしかった。
日本では上高地の水の景色がよかった。
岩手県の龍泉洞では神秘的なほどの澄んだ水が洞窟の奥深くまでたたえられていた
行ったことのない場所では、中国の九寨溝やメキシコのセノーテなどもすごい。
日本では富士山の地下水がわき出る忍野八海というところに、最近行ってみたい。
どうしてこれほどきれいな水に惹かれるのか、特別な理由がわからない。
もしかしたら、みずがめ座だからなのかもしれない。

# by ryua210 | 2014-04-10 22:20 | 散文