PENTAX写真生活


by ryua210

バスティーユの陰謀(藤本ひとみ)

という本を読んだ。
フランス革命の発端となったバスティーユ要塞の攻撃がいかにして起こったかということを小説として書き表したもので、ストーリーや人物描写は普通ではあるけれど、舞台がパレロワイヤルやサントノレ通りなどといったまさにパリの中心地なので、それに引き込まれて読んだ。フランス革命のころ、人々がどんな暮らしをしていて、町はどんな様子で、時代背景がどうだったかなどということがよく分かり、少しパリにも興味がわいた。そして市民の暴動がどうやって革命へと発展していったのかという過程も興味深かった。宮廷=ヴェルサイユとパリの市民生活の意識のギャップの大きさは衝撃的で、マリー・アントワネットが「パンがなければケーキをお食べ」と発言したという言い伝えも納得できる気がした。大きなパラダイム転換が起きる瞬間を克明な描写で書き上げているという点で、面白い本だった。こうして少しでも嫌いなパリに愛着でも感じられればと思う。
[PR]
by ryua210 | 2011-12-17 06:15 | 散文