PENTAX写真生活


by ryua210

原発の賛否

原発をやめるということが現実的ではないという意見があるのは、よくわかる。
自然エネルギーは不安定でコストが高い、資源に乏しい国の自衛策としては維持せざるを得ない、安全対策を強化すれば災害にも対応できる、地方経済が原発の交付金に依存しているなどなど、いろいろな立場の人が、その非現実的な理由を挙げているし、ある程度は正しいのだと思う。
しかし、そうはいっても、これだけ多くの人が放射能におびえ、住み慣れた場所を追い出され、これだけ多くの農業・漁業・畜産業者が風評被害に苦しみ、修復作業に限りない作業員が被ばくの危険を冒し、廃炉にするだけで何十兆円もコストがかかり、何百年の後までも汚染の被害が消えないという、このあまりにも重たい現実を考えると、原発を推進するための理由などはあまりにも些細で根拠の弱い主張に聞こえる。このあまりにも深刻な現実はどんな理屈よりも優先するのではないかと思う。不安定な電力供給も、資源の海外依存も、知恵を絞ったり生活を多少犠牲にすれば対応できると思うけれど、原発事故の被害だけは一度起こったらもう壊滅的な被害をもたらすということがわかっている。そのことをせめて反省しないと、今回の事故の被害者にあまりにも申し訳がないのではないかと思う。
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by ryua210 | 2011-12-28 06:05 | 散文