PENTAX写真生活


by ryua210

代々木ゼミナール

大学に入るために1年浪人した。
この期間というのは、次も失敗したらどうしようというプレッシャーを強く感じて、精神的にはかなり厳しい時期だった。今思い出しても、これほど「失敗したらどうしよう」という不安におびえて過ごした日々はあまりなく、恐怖にも近いものがあった。
その一方で、通っていた予備校の先生はみんなすばらしかった。
受験のための授業をしてくれるわけで、小手先のテクニックなどももちろん教えてくれるが、そんなことよりも何よりも、問題を解くための心構え、ものの考え方、背景の説明などが高校の先生よりも圧倒的に優れていて、「ものが分かる」「理解する」ということはこういうことなのかという感動を味わわせてもらった。単に目の前の問題の解き方がわかるという小さなことではない、いかようにも応用の効く考え方を教えてもらった。
数学の宮崎先生、湯浅先生には、解答の端緒さえ分からなかったような問題を知恵の輪が外れるがごき方法で解きほぐす考え方を教えてもらった。
日本史の土屋先生や世界史の荻野先生には、記憶力ではなくて背景の認識、時代の流れを把握することによってものを覚える方法を教えてもらった。
現代文の森先生には、出題者の視点に立ち、論理的な方法で現代文を読み解く方法を教えてもらった。
さらに素晴らしいことに、これらの先生方は、受験勉強と同時に人生そのものについても多くを語ってくれた。
いわゆる「余談」の部分が充実していて、人生に多くの示唆を与えてくれた。
代々木ゼミナールの1年間は、学生時代の中で一番充実していたかもしれない。
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by ryua210 | 2011-12-29 05:37 | 散文