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PENTAX写真生活


by ryua210

会社の質

社会人になってしばらくして、自社や他社における経営者というものを色々見聞きして、会社の成否は経営者がいかにうまく舵取りをし、的確に社員を導くかどうかにかかっている、会社の質は経営者の質だ、と思うようになった。そのあとしばらくたって、色々な社員とも接した結果、会社の質は社員そのものの質であり、経営者が優れいていようがへぼであろうが、個々の社員がしっかりとした考えを持ち、自立的に行動をする会社が優れた会社なのではないかと思うようになった。優良企業と呼ばれる会社は、経営者が優秀なだけではなくて個々の社員が優秀で、その積み重ねが業績として表に出る、逆に言うと業績の悪い会社の社員は、それなりの質でしかないということだ。その後僕は、どちらかというと後者のほう、つまり会社の質=社員の質という説におおむね傾いて今に至っている。しかし、最近になって再び、会社の質=経営者の質という説のほうに分があるような気がしている。いくらやる気や能力のある社員がいても、会社としてのベクトルが統一されていなかったり、社員の間に共有される企業理念や「思い」のようなものを持てない会社は、生き残るのが難しいだろうと思う。会社を動かす主体は社員という人であり、複数の人が同じ思いを持って同じ方向を向いて熱意を持って何かに取り組むならば、それは優秀な人材がばらばらに動くよりも大きな成果を生み出すと思う。そのような気持ちを引き出すことが、経営者の最大の使命で、事業を成功に導くための鍵ではないかと、思う。そういう意味で、会社の質=経営者のベクトル統一力の質のような気がする。
by ryua210 | 2012-01-18 07:48 | 散文