PENTAX写真生活


by ryua210

運命の人(山崎豊子)

人にもらった本を読み始めた。
今のところ2巻の途中まで来た。
話は外務省極秘文書漏洩事件という、沖縄返還の際に日米間で結ばれたとされる密約を巡る話で、登場人物の名前が多少変えてあるぐらいで大きな事実はノンフィクションに近いと思われる。
最初は時代背景が分からず入り込みにくかったけれど、極秘文書が国会で取りざたされて事態が急展開し始めるあたりから俄然面白くなって、話に引き込まれていった。
この事件自体は、大学の授業の判例で習った記憶があるけれどそれは当然法律の話で、密約の中味などは「さておかれて」いる。
沖縄返還というと1972年の話で僕が生まれる前のことだからまったく知らないことではあるけれど、そうはいっても生まれるたった6年前の話であって、手の届きそうな過去の話だった。
しかもこの事件は現在もまだ続いていて、2000年にはアメリカの情報公開でこの密約の存在が確認されたというから驚いた。
事件の当事者の西山記者(当時)は存命で、この件をめぐって国を提訴している。
法律解釈の問題だけだと味気ないけれど、裏にある人間ドラマのようなものを見ると、ことはまったく異なる様相を呈する。
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by ryua210 | 2012-02-02 06:52 | 散文