PENTAX写真生活


by ryua210

早朝パリ発

仕事でブリュッセルに出かける必要があるときは、しばしばパリ北駅から早朝の列車に乗る。
日の短い冬場などは、北駅を出るころには世界はまだ漆黒の闇の中だ。
町を出て郊外に至り高速運転に入ったころに空が白み始める。
この様子が美しい。
あたりは見渡す限りの大平原で、その空の端から徐々に朝の色に変わってゆく。
青と白と赤のきれいなグラデーションに彩られると、東の空からは地平線から太陽が上がってくる。
そうするとオレンジ色の朝日が列車の窓から差し込んできて車内が朝日の色に染まる。
その様子は神々しいほどだ。
地上には相変わらず広大な農地が広がっていて、時折見える集落にが朝の光を受けている。
整備された並木や茶色と緑とオレンジの大地は、見所の少ないフランス北部の最大の魅力かもしれない。
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by ryua210 | 2012-02-12 06:59 | 散文