ワイングラス
2006年 08月 20日
話せば長くなるけれどそこを短く言うと、この前(といっても2ヶ月ほども前)我が実家では家を建て替えるための上棟式を行った。これは要するに家を支える骨組みが出来上がったところで、新しい家の安全を祈願する儀式で、現代人の僕は生まれて始めてこれを経験した。大工さんや建築士さんが集まり、神主さんが神妙に儀式を執り行い、柱ばかりの敷地内で酒宴が催された。はじめはずいぶんたいそうなことをやるんだなと半ば他人事のように考えていた僕だったけれど、いい木を探しに高知まで出かけた話しや、棟梁の称賛の言葉(棟梁はしきりに木をほめていた)なんかを聞いているうちに、何かこう、これからできるこの家に対する愛着のようなものが湧いてきて、ああこれは、僕にとってもただの建物ではない何か大きな意味を持つ家になるんだろうなという思いが去来するようになった。それは、この家を建てるに至った両親への敬服の想いであり、この家の建築にかかわってくれる数々の人への感謝の想いでもある。この家はうちの財産として、世々を経て子孫に伝えゆかなければならない、大げさに言えばそういう気持ちを味わうに至った。家と言えばすでに出来上がったマンションや建売住宅が当たり前と思っている僕には、非常に新鮮な気持ちだった。
この写真は、建て替える前野家の玄関に咲いていたチューリップ。
ワイングラスのような丸みがきれいで、思い切りそばによって撮影した。
PENTAX OptioS5z
1/100 F3.5
この写真は、建て替える前野家の玄関に咲いていたチューリップ。
ワイングラスのような丸みがきれいで、思い切りそばによって撮影した。
PENTAX OptioS5z
1/100 F3.5
by ryua210
| 2006-08-20 16:03
| 写真生活