PENTAX写真生活


by ryua210

ゴールデン

自分ではいまさら言うまでもないことだが、僕は生粋のイギリス好きで、その反動としてアメリカにはあまり親近感を持っていない。それはまあ、イギリスに激しく共感するあまり、イギリス的な要素を持ち合わせていない同じアングロサクソンの国に興味を持てない、という程度のもので、アメリカ嫌いというのともまた少し違う。とはいえ去年の2月出張で始めてアメリカに行ったとき、それはびくびくした。アメリカに対してはあまりにも無知だったから、空港で、たとえばきょろきょろしているだけで連行されるんじゃないかとか、人とぶつかっただけで裁判を起こされるんじゃないかとか、まあそういう勝手な想像をして一人でどきどきしていた。結局、そのときの僕の印象としては、アメリカ人は思ったより全然いい人たちで、むしろ僕はイギリスにいるときより黄色人種であることを意識することが全然なかった、という意味では気持ちがよかった。それとアメリカの大きさにはほとほとあきれた。大きさというのは、物理的に土地が広い、ということです。よきにつけ悪きにつけ、あの大きさこそアメリカという国を存立せしめるためのいちばんの要件ではないかと感じられた。

さてそんな大きなアメリカに、ゴールデンという村(といっていいと思う)がある。デンバー郊外にあって、僕は立った1泊だけここに泊まった。ある人はここを「寂れた日本の温泉街のようだ」と称したらしい。しかしまあ、その村が、僕にとって居心地のよかったことよかったこと。24時間も滞在していないけれど、その村こそ僕にイギリスを思い起こさせるようなこじんまりとした町並みやきれいな小川のせせらぎを持ち、目の前には壮大なロッキー山脈を控え、芝生の上ではアヒルが休息しているという、いやがうえにも心が休まるような場所だった。大げさに書いたけれど、大きなアメリカの中では特に印象に残った場所だった。時差ぼけの取れない僕は毎日早起きをし、このときも朝の4時ごろからテレビを見たり部屋をうろうろしながら、窓の外に明け行く空を、カメラに収めたのだった。

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PENTAX Optio S5i
0.3s F2.6
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by ryua210 | 2006-08-31 23:38 | 写真生活