PENTAX写真生活


by ryua210

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コクリコ坂から

その映画の内容については、ストーリーはちょっと単純というか強引な印象がした。
あらすじも知らずに見たもので、最初はどの時代の話なのかも見当が付かず、なかなか入り込めなかった。
しかしそういうのをすべて忘れられるぐらい、映像の美しい映画だった。
特に海や空の描き方に力が入っていて感心した。
わざわざ描く必要のないと思われる雲のグラデーションとか光と影の様子がアニメとは思われないほどだった。
結局時代は1960年代だということが後で分かったけれど、その時代の懐かしさのようなものを十分に感じさせる町や人の描写もよかった。
主人公が朝ごはんを作る様子とか、カルチェ・ラタンと呼ばれる文化部の部室棟の中味の描き方も、本当に手に取るような現実感があった。
その映像を見てほんわかした気分を味わえるだけで、見る価値があるかなと思う。
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by ryua210 | 2012-01-31 01:36 | 散文

コクリコ坂から

フランスに来て初めて映画を見に行った。
というのもスタジオジブリの「コクリコ坂から」の上映が始まったから。
映画館に出かけるのは久しぶりだ。
ハンブルクで日本映画祭をやっていた時に行って以来だから3-4年ぶりになる。
やっぱり外国の映画の入場料は安い。
一人10.7ユーロだった。
これぐらいだと多少外れでもまあいいかなという気がする。
コクリコ坂が楽しめたのはVOと呼ばれるフランス語字幕版で、音声は日本語だったから。
でも結構フランス語版でも映画によっては楽しめるものもあるかなという気がした。
大きなスクリーンで見る迫力とか音とか、テレビでは味わえない。
シャーロック・ホームズの第2弾もやっているみたいだから行ってみようかなという気がした。
しかし、うーむと思ったのはフランス語、コクリコという固有名詞がCoquelicotsと記載されている。
せめてCocklicoぐらいかと思ったけれど、最後にtとsがつくあたり、奥が深い。
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by ryua210 | 2012-01-29 13:20 | 散文

カフェ

近所のカフェでステーキを食べた。
狭いスペースにテーブルをたくさん並べたパリにありがちなタイプのカフェだ。
大きな通りのカフェなどでは外にもぎっしりとテーブルを並べてあり、寒くても客が鈴なりになっている。
ドイツでもカフェのテラスはよくあったけれど、これほど混みあっていることはない。
この景色や距離感が、いかにもパリらしいと言える。

今日はお昼時だったので、食器の触れる音やウェイターが注文を取る声でにぎわっていた。
ステーキを食べ始めたら隣の席にも客が来たので、ひじが当たるほどの距離になった。
斜め前の客をふと見たら、少したれ目の優しい目をした広島カープの衣笠が座っている。
一人かと思ったら電話で連れと思われる人に、メニューを説明してオーダーを聞いている。
しばらくしてその連れの人が来た。
ふと見たらその連れは立派な口ひげをはやして頭の丸い森鴎外だった。
ドイツから来たらしくソーセージとポテトを注文していた。
衣笠と森鴎外が会食をする町、パリ。
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by ryua210 | 2012-01-28 22:40 | 散文

ウォーキング

あまりにも日々運動をしていないので、ハンブルクにいたころから週に50,000歩歩くことを目標にして歩数計をつけている。
ハンブルクでは会社の周りに歩きやすいところがあったので、よほど天気が崩れたり体調が悪くなければ達成していた。
パリに引っ越してからは通勤に時間がかかるのと、会社の周りがとても歩きやすいとは言えないので、しばらくは未達成が続いた。
これはまずいと思って休日に歩く量を増やしたり、歩きにくい会社の周りをつまらない思いをしながら歩いて、何とか50,000歩の軌道に乗せられるようになった。
昨年は風邪をひいたりした週以外はおおむね達成した。
会社の売り上げがあまりにも達成できないので、歩数の達成で小さな自己満足を味わっていた。
でも冬になると寒く天気の悪い休みの日に歩きに出るのがとても億劫な気分になり、そもそもこのウォーキングを続けて何か意味があるのかという気になってきて、去年の末ぐらいから、まじめに取り組まなくなった。
そうしたらちょっとの距離でも歩くのが面倒になり、歩数を図ると達成しないことが不充足感を生むようになった。
なのでやむを得ず50,000歩の目標を復活させた。
いったい何のためにやっているのかわからなくなってきた。
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by ryua210 | 2012-01-28 07:03 | 散文

遅刻

先日初めて飛行機に乗り遅れるという経験をした。
朝7時の飛行機に乗るために5時半に車で家を出た。
普通は1時間あれば間違いなく空港には着く。
早朝の交通量が少ないときだと早ければ30分で着くこともある。
5時半は間違いなく早朝だと思っていたから問題ないと思っていたら、まさかの渋滞に巻き込まれた。
これには本当に呆然とした。
朝の5時半に空港行きの高速道路で渋滞が起きるなんて信じられない。
そうして、空港と中心部を結ぶまともな鉄道路線がないことが腹立たしくなった。
あるといえばあるけれど、治安の悪さで有名なRERのB線だけだ。
これだって空港直通でもなければ全部が全部空港に行くわけでもない。
ハンブルクがいかに便利だったかを思い出して、ため息が出た。
30分かけてようやく渋滞を抜けるところで、ボンネットのへしゃげたタクシーが車両運搬車に積み込まれていた。
もう一度ため息が出た。
幸いにも飛行機は無料で次の便に変えてもらえた。
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by ryua210 | 2012-01-27 06:15 | 散文

名実況

フランス語が分からないと、スポーツの番組を見ていてもつまらない。
サッカーなんかでもどのプレーがよかったとか、誰がどんな状況だとか、そういう説明があるのとないのでは、どうも受ける印象が変わる。
試合背景とか監督の采配なんかも、ただプレーを見ているだけだとよく分からない。
スポーツを見て感銘を受けるのはそういう状況が総合的に理解されるから、という要素が大きいのではないかと思う。
そういう意味では、NHKのスポーツアナウンサーの実況中継は的確でいいと思う。
盛り上げるための実況ではなく、状況を適切に伝えるための実況という印象を受ける。
今は解説員になっている山本浩さんのサッカーや、刈谷富士夫さんのフィギュアスケートなど、もう無形文化財といってもいいほどだと思う。
刈谷さんのアテネの男子体操「栄光の架け橋」実況は日本の実況史上に残るすばらしいものだった。
そういう実況を聞きながらスポーツ観戦ができれば本当に楽しいだろうと想像しながら、生放送のスポーツ中継がなかなか見られないJSTVを見ている。
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by ryua210 | 2012-01-25 23:29 | 散文

堀口大学

まだアルセーヌ・ルパンシリーズを読んでいる。
このシリーズを訳しているのは堀口大学というフランス文学者である。
この人の訳がおかしい。
おかしいというのは、変だという意味でもあり、こっけいだという意味でもある。
ルパンの話す一人称に「わし」という言葉があてられていて、これがどうもふさわしくない場面でも使われる。
「実はわしにもわからないのです・・・」
「・・・あなたとわしはまだ話し合いを始めたばかりですから・・・」
「わしが今事実によって証明した通りですよ」
どうも丁寧語を使う場面や初対面の人と話す場面で「わし」などと言い出すからすごくしっくりこないらしい。
このほかにも、フランス語の難解な言い回しを無理やり日本語にしたとしか思えない訳や、「何たる商売ぞや」とか「シシリアへ来てみませ」とかいうずいぶん古風な言い回しなどが使われていて、なんだか笑える。
外国の小説は訳が変だとたちまち読む気が失せるのだけれど、ルパンシリーズの場合はところどころに現れるユーモラスな部分にこのおかしな訳が妙に合っていて、読んでいるうちに慣れてきた。
あとがきを見てみたら、1960年だった。
これは確かに古い。
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by ryua210 | 2012-01-24 17:09 | 散文

モラルの低下

記事の切り抜きなどを整理していたら、なるほどと思う記事をいくつか見つけた。
その中の一つ、若者のモラル低下についてお茶の水女子大学の教授によるコラム。
「学部のゼミで、報道記事や事件を素材に議論するコーナーを設けている。フリーターが連絡もせずに欠勤するという問題が取り上げられた。クビになって当然、だから就職できないのだ―若者の勤労モラルの低下が糾弾される。彼女らは大人の目で同世代の若者を非案する。一見頼もしいが偏した見方というほかない。何でもかんでも個々人のモラルの低下で切って捨てられてしまう。挙句の果てに「だから教育が大切」となる。それでよいのか。・・・・・モラルの低下だと批判するのは容易だが、何がそうした行動様式を当然のこととさせているのかを共感的に理解できなければ、何も変えることはできない。」
まあ確かにモラルの低下がすべて個人の資質の問題だとは思えない。
そのようなモラルの低下を招いた外部環境から理解していかなければ、モラルの低下だけを批判しても意味がないということは、もっともなことかもしれない。
そうすると僕も、フランス人の歴史や精神構造なんかをもっと理解しようとしなくてはならないことになる。
むむむ・・・。
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by ryua210 | 2012-01-23 23:06 | 散文

座礁事故の記事

イタリアで大型客船が座礁する事故があった。
新聞に船長の行動が無責任極まりないものだったということが書いてあった。
客を置いて逃げ出したり、事故の報告をしなかったり、逃げ出した後には岸で船が沈むのを眺めていたというからこれは確かにひどい。
船員も乗客より先に逃げて行ったということだったけれど、この船長の元では当然かと思う。
イタリアなら当然、という人種差別的な感想さえ湧いてくる。
こんな船長は断罪に処すべきだという気持ちになってくる。
そう思って最後まで読んでいると、船長の出身地の住民からは船長を擁護する声も上がっているとかで、地元志向の強い南欧気質の表れかなあ、と思って半分呆れていたけれど、「新聞ではなく司法の場で裁かれるべきだ」という一行には一理あるとは思った。
記事をこれで締めくくった新聞社に対しては、ある程度評価していい気がした。
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by ryua210 | 2012-01-22 19:57 | 散文

ユーロ

ユーロがすっかり当てにならない通貨になってしまった。
3-4年前までと比べて円に対する価値が半分近くにまで減ってしまったので、ユーロの貯金は円に戻すのが恐ろしいほどになってしまった。
まさか崩壊するなんていうことはないと思っていたけれど、最近ではそれもありえないことはないと、雑誌に書いてあった。
そうなるとギリシャほどうらむべき国はない。
これほど享楽的に見えるフランス人よりさらに享楽的だというのだから、そもそもドイツやオランダなどと同じ経済システムの中で共存していくというのが不可能なことだったのかもしれない。
こんな状況になってもまだデモを起こして騒いでいるだけなのを見ると、救いようがないなと思う。
その点通貨危機の際に身を削って苦境を乗り越えた韓国などはえらいなと思う。
日本もそのうち借金で首が回らなくなって国民に大きな犠牲が強いられるときが来そうだ。
そういう時日本人はまだ韓国人のように再興のために力を結集することができるだろうか。
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by ryua210 | 2012-01-21 22:31 | 散文