PENTAX写真生活


by ryua210

甲子園

youtubeには大変お世話になっている。
好きな映像の一つに高校野球のファインプレー集などというのがある。
高校野球のプレーからはひたむきさや喜びの感情などが直接的に伝わってくる。
もちろんプロ野球のファインプレーのほうが技術的には高いのかもしれないが、高校野球は技術だけではない。
ファインプレーが決まった後の選手の弾ける笑顔、相手選手の悔しい顔、応援団や観客からの盛大な拍手などは実に人の心を打つ。
高校3年間しかチャンスがなく、トーナメントで一度負ければ終わりというこの唯一感がプレーの一つ一つをより劇的に見せる。
甲子園の魅力は、このようなドラマの積み重ねだから、商業主義に染まらず、純粋な舞台であってほしいと思う。
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by ryua210 | 2012-03-18 20:56 | 散文

L'OCCITANE

ロクシタンという、妙な響きの化粧品メーカーがあって、いろいろなところに店がある。
この前店の名前をぼんやり見ていたら、これはつまり、カタリ派の地域で話されていたという「オキシタン(オクシタン)語のオクシタンに冠詞のLeかLaをつけたものだということに気が付いた。
そういえばプロヴァンスのラヴェンダーのイメージがあるから、確かに南仏のメーカーだ。
フランス語はこのように冠詞が次の単語とリエゾンして、別の響きを持つことがおおいから、聞き取るのは厄介だと思った。
元の単語を知っていても、冠詞とつながったり、次の言葉とつながったりして発音されたらさっぱりわからなくなる。
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by ryua210 | 2012-03-10 00:32 | 散文

H&M

昔の雑誌の記事に書いてあった。
このH&Mという会社は、
・管理職の77%が女性
・リーダーは常に自分の代わりになる人を育てる制度がある
・社員同士が姓ではなく名で呼び合う(目上の人に対しても)
・子育てのため平日は早く退社して、その分休日や早朝にリカバーする制度がある
・元社員を再雇用する
など、日本の会社ではありえないようなことが普通にある。
本社スウェーデンの話ではなく、日本でのこと。
日本法人社長の女性は、就任してすぐ産休をとったらしい。

こういう会社がユニクロ以上の利益率を上げているという事実は、なんというか、もうよくわからない。
ちなみにスウェーデンでは男女とも育児休業を取るのは当たり前だそうだ。
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by ryua210 | 2012-03-05 00:22 | 散文

聖灰の暗号(帚木蓬生)

カタリ派というキリスト教の一派があったらしい。
何も基礎知識がない状態から読み始めたけれど、非常に興味深い話だった。
あらすじとしては、フランスに滞在する日本人歴史学者がカタリ派についての古文書を探し当てた結果、それにまつわる殺人事件が起こるというもので、正直なところ犯人探しとか推理小説としては深みがなくあまり面白くはなかった。
この本の魅力はそういうことではなくて、古文書の暗号を解く過程とか、カタリ派信仰の内容、そしてカタリ派を弾圧するための審問や火刑のすさまじさ。
カタリ派の対極に置かれるのが権力欲にまみれたヴァチカンという構図は、「ダ・ヴィンチコード」や「天使と悪魔」と多少共通するところがあるかもしれない。

あと、この話しを読みながら興味をそそられたのはやっぱり、話の舞台になったフランス。
パリのペール・ラシェーズ墓地で話が始まり、主な舞台はフランス南部のピレネー山脈付近。
トゥールーズやカルカッソンヌという観光地の名前も出てくるけれど、「サン・リジエ」「マサト」「オリュス」「サン・ジロン」という聞いたことのない名前の小さな村で話が進む。このあたりの豊かな自然や素朴な人たちの描写がしばしば登場する
魅力的な自然や街並みと、カタリ派という中世の文化、これを感じに旅行に出たくなった。
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by ryua210 | 2012-02-25 22:40 | 散文

引っ越し

期せずして引越しをすることになった。
といっても移る先は決まっていない。
大家が今のアパートを売ることにしたから出て行ってくれという、パリでは定番の理由で別の住みかを探すことになった。
今の家にはものが多すぎる。
大家が置いていった家具や置物、レコードや絵が所狭しと並んでおり、ジャングルの中に住んでいるようだ。
だから家を変われるものなら変わりたいと思ってたので渡りに船。
しかしここはパリ。
そうやすやすといい家が見つかるわけがない。
あまり期待しすぎずに、忍耐強い家探しが求められる。
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by ryua210 | 2012-02-23 03:54 | 散文

ドレフュス事件

セーヌ川にかかるミラボー橋を通って左岸にわたり、左斜め前に伸びる通りがエミール・ゾラ大通り。
このあたりを散歩しているときに、このモニュメントが目に入った。

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Emile Zoraの署名、見上げるとPlace Alfred Dreyfus。
エミール・ゾラとドレフュスというのは高校の世界史で習う定番の組み合わせであることを思い出す。
「ドレフュス事件」
1894年、フランスに起こったスパイ事件。ユダヤ系のドレフュスA.Dreyfus大尉は、ドイツのスパイとして終身刑に処せられたが、96年に真犯人が現れ、軍部がこれを隠匿。これに対し、小説家ゾラや知識人・進歩的共和派が弾劾運動を展開、政治的大事件となり、99年、ドレフュスは釈放され、1906年に無罪が確定。(kotobank.jpより)
改めてインターネットで学習しなおす。
この背景には普仏戦争でフランスが経済的危機にあったことや、ユダヤ人金融家がその危機に乗じて民間貯蓄を東欧への投資に振り向けたが失敗しさらに危機が拡大した、などという事情を知り、高校生の時にそこまで考えていたかなと思った。

しかし、軍の情報隠ぺいとか投資家による経済危機の激化とか、過去と同じ失敗を何度も繰り返している。
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by ryua210 | 2012-02-19 06:48 | 散文

ロンドン

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久しぶりに出張でイギリスに行った。
しかも空港近くの会社のオフィスではなくて、ロンドンに用事があった。
そこでやっぱり、ロンドンがあまりにも魅力的であることに恐れ入った。
パリの街並みも壮麗でいいけれど、ロンドンとは質が違う。
やっぱりこれは、僕が常にロンドン=外国のイメージで育ってきたからだろうと思う。
例えばこの建物の様式とか色とか模様のようなもの、これらはパリでは見られないもので、イギリスの象徴的なものだと思う。
ロンドンの建物にはいくつかの特徴があって、レンガ風であったり木造の骨組みが見える造りだったり白い石造りだったりとそれぞれ個性的で(たぶん)作られた時代や作った人を反映している。この組み合わせがいかにもロンドンだなと思う。
パリのカフェよりはロンドンのパブに入りたい、という趣がある。

あと英語を話すのに申し訳なく思わなくてもいいというのは、パリと違って精神的に楽だ。
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by ryua210 | 2012-02-18 06:17 | 散文

運命の人(山崎豊子)

後半の2巻はすっかり沖縄の話になった。
はたしてまた、沖縄が負ってきた重い歴史について、何も思いを致していないことを知らされた。
これは本当にいけないことだ。
この話の舞台はだいたい1970年から2000年ぐらいだから、僕が生きている間とあまり変わりがない。
その割には何も知らないんだなと我ながら驚いた。
沖縄が返還されたのは、自分が生まれるつい6年前のことだということをまず、考えたことがなかった。
基地の問題で毎日のようにニュースになっているというのに、その背景もよく知らないということは失礼極まりない。
沖縄の問題を真剣に考える余裕のある国民がどれぐらいいるかわからないけれど、せめてどれほどの負担を強いてきたかを何らかの形で国民の共有知識にすることは、重要なことだ。
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by ryua210 | 2012-02-16 06:08 | 散文

メトロの芸人

パリには物乞いの人がたくさんいる。
この寒い中も道に座り込んでじっとしている人などを見ると、大丈夫かなと心配になる一方で、何もせずにお金をもらおうとするのはどうかとも思ったりする。
通勤途中のトンネルの入り口にも毎朝座って施しを待っている人がいる。
こういう人たちに比べると、何らかの芸をやってお金をもらおうとしている人のほうがまだ努力をしているように見える。
メトロの中にはよく楽器を演奏する人が乗ってくる。
中には突然黒い幕を広げて、人形劇のようなものを始める人もいる。
先日は初めて、自分の生歌を聞かせる人を見た。
これって、電車の中でカラオケをやってお金をもらおうとしているだけのような気もするけど。
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by ryua210 | 2012-02-15 06:42 | 散文

早朝パリ発

仕事でブリュッセルに出かける必要があるときは、しばしばパリ北駅から早朝の列車に乗る。
日の短い冬場などは、北駅を出るころには世界はまだ漆黒の闇の中だ。
町を出て郊外に至り高速運転に入ったころに空が白み始める。
この様子が美しい。
あたりは見渡す限りの大平原で、その空の端から徐々に朝の色に変わってゆく。
青と白と赤のきれいなグラデーションに彩られると、東の空からは地平線から太陽が上がってくる。
そうするとオレンジ色の朝日が列車の窓から差し込んできて車内が朝日の色に染まる。
その様子は神々しいほどだ。
地上には相変わらず広大な農地が広がっていて、時折見える集落にが朝の光を受けている。
整備された並木や茶色と緑とオレンジの大地は、見所の少ないフランス北部の最大の魅力かもしれない。
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by ryua210 | 2012-02-12 06:59 | 散文