PENTAX写真生活


by ryua210
通勤途中にシャルル・ド・ゴール大通りという通りを通る。
凱旋門とラ・デファンスを結ぶ大きな通りだ。
年に2回ほど、ちょうどこの通りの延長線上から太陽が昇ったり、沈んだりする季節がある。
しかもそれが、ちょうど通勤の時間に重なったりする。
その美しさといったら神秘的である。
日が上るときも沈むときも、たいていその反対を向いて走っている。
だからその景色はルームミラーで除くことになるのだけれど、これがまた美しい景色をそこだけ切り取ったように絵になる。
山や谷がなく景色をさえぎるものが少ないから、太陽は遠くの地平線から出て地平線に沈むように見える。
オレンジとピンクを混ぜたような色で、ゆらゆらと燃えているように見える。
その光が、ラ・デファンスの高層ビルの一部をオレンジ色に染めている様子などは本当にすばらしい。
一度でいいからカメラを構えてこの景色をゆっくり眺めてみたいと思う。
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by ryua210 | 2012-02-10 06:50 | 散文

広島カープ

阪神ファンは病気のようなものだからやめられないけれど、その次に好きな野球の球団はというと、それはもう広島カープをおいてほかにないであろうと思う。
好きな、というよりむしろ尊敬に近いかもしれない。
なぜならば、フリーエージェントや大物外国人の獲得など金に任せた選手の補強ではなく、少ない資金のもとで若手を育てて、阪神や巨人のような大球団と渡り合っているから。
それに全国区ではなく広島という地元民に圧倒的に支持される球団であるから。
これらは現代の球団の中では称賛されるべきことだと思う。
かつて広島の黄金時代と言われていた頃は、広島が強すぎて嫌いだったこともある。
今思い出してみると、高橋慶彦・山崎隆造の1・2番コンビや衣笠・山本浩二・小早川などのクリーンアップ、大野・北別府・川口・金石といった先発ローテーションなど、素晴らしい顔ぶれだ。
そのあとも、正田耕三・野村謙二郎・江藤智・前田智徳・金本知憲・新井貴浩・栗原健太・佐々岡真司・黒田博樹・前田健太などと次々に良質な選手を生み出しているし、さらに阪神や巨人などの巨大球団に選手を供給さえしている。もちろん取られたくはなかったと思うけれど。
なので金本や新井が阪神で活躍してくれるのはありがたい反面、多少の申し訳なさを広島に対しては感じる。
広島のような球団が日本の野球を縁の下で支えているのではないかと思う。

少し前に津田恒美が野球殿堂入りしたというニュースを見たときに、色々と考えた。
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by ryua210 | 2012-02-09 07:28 | 散文

セーヌ川

僕のいるオフィスからはセーヌ川を臨むことができる。
太い道を一本はさんでいるし、両岸は味気のない工業地帯ではあるけれど一応セーヌ川ビューだ。
南東向きなので朝には朝日が川を染めるところを眺めることができる。
気象条件がそろうと川霧が発生し、川面から白い蒸気が次々と湧いてくる。
また風のない日には水面がピタッと止まったように平らで鏡のようになり、木のシルエットがきれいに映る
昼間は特有の細長い運搬船が流れをかき分けるようにして往来する。
すぐそばには橋が架かっていて、そのアーチ状の構造が美しい。
オルセー美術館にこのあたりの景色を描写したと思われる印象派の絵がたくさんあって驚いた。

しかしやっぱり工業地帯に他ならないアルジャントゥイユ。
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by ryua210 | 2012-02-08 06:47 | 散文

映画

マイブームに乗ってまた映画を見に行った。
今回はMssion Impossible 4だ。
フランス語字幕だから英語のせりふを聞けば多少分かるかなと思ったら、さっぱり分からなかった。
英語が分からないから分かりもしないのについフランス語字幕を見て余計に分からなくなり、次の英語のせりふも聞き逃すという悪循環に陥った。
だから細かいところはよく分からないままストーリーはぐんぐんと進んだけれど、アクション映画なのでそれでも楽しめる。
しつこいほどの格闘シーンとか追跡シーンは迫力満点で、トム・クルーズよくがんばったという感じだ。
あといくつか見てみたい映画がある。
遠出しても寒いだけの冬に気楽なエンターテイメントを見つけた。
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by ryua210 | 2012-02-07 06:40 | 散文

氷点下

今年は暖かい冬だと思っていたら、今週から突然寒くなった。
朝はもとより日中でも気温が氷点下という寒さだ。
しかし天気は快晴のままで日本の冬のように気持ちがいい。
こんな天気だったら正直気温がいくら低くてもいいと思う。
寒さ対策を十分にしていれば外にいてもすがすがしく感じる。
今日は昼間でもマイナス6.5度だったけれど、日差しがあって快適にさえ感じられた。
家の中はセントラルヒーティングでたいてい暖かい。
たまに暖房が効きすぎていることもあるけれど、朝方冷え込んだと思っても、21度もあった。
このような天気は年間でもあまりないだろうから、非日常感がまたいい。
暑い夏はきついけれど、やっぱり四季の変化は激しいほど面白いと思う。
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by ryua210 | 2012-02-04 05:22 | 散文

運命の人(山崎豊子)

人にもらった本を読み始めた。
今のところ2巻の途中まで来た。
話は外務省極秘文書漏洩事件という、沖縄返還の際に日米間で結ばれたとされる密約を巡る話で、登場人物の名前が多少変えてあるぐらいで大きな事実はノンフィクションに近いと思われる。
最初は時代背景が分からず入り込みにくかったけれど、極秘文書が国会で取りざたされて事態が急展開し始めるあたりから俄然面白くなって、話に引き込まれていった。
この事件自体は、大学の授業の判例で習った記憶があるけれどそれは当然法律の話で、密約の中味などは「さておかれて」いる。
沖縄返還というと1972年の話で僕が生まれる前のことだからまったく知らないことではあるけれど、そうはいっても生まれるたった6年前の話であって、手の届きそうな過去の話だった。
しかもこの事件は現在もまだ続いていて、2000年にはアメリカの情報公開でこの密約の存在が確認されたというから驚いた。
事件の当事者の西山記者(当時)は存命で、この件をめぐって国を提訴している。
法律解釈の問題だけだと味気ないけれど、裏にある人間ドラマのようなものを見ると、ことはまったく異なる様相を呈する。
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by ryua210 | 2012-02-02 06:52 | 散文

利益か売上か

日経ビジネスの興味深い巻頭言より。
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売上高100億円で損益トントンの事業と売上高10億円で利益を3億円稼ぐ事業とで
は、どちらを大切にすべきか――。最近、そんなことを考えます。恐らく現在の経
済界の風潮では後者でしょう。不採算の事業を整理し、多くの利益を稼ぐ経営者の
方が称賛されます。しかし、そう単純な話でしょうか。売上高は消費者の支持の表
れであり、雇用を生み出す原動力でもあります。売上高が10倍ある事業は、それだ
け多くの従業員を雇用し、給与を支払っていることを意味します。

 もちろん、売上高100億円の事業は黒字になる努力をしなければなりません
。ただ、徹底的な合理化に取り組んで、売上高50億円、利益3億円の事業になった
としたら、それは手放しで喜べる状況なのでしょうか。世の中、目先の利益確保を
優先して縮小均衡路線に走る企業が目立ちますが、結果、失業者が増え、消費マイ
ンドが低迷しています。企業個々で見れば、利益確保のために正しい選択をしてい
るつもりでも、マクロで見れば、皆で景気の足を引っ張っている。日本経済はそん
な合成の誤謬に陥っている気がします。表現を変えれば、それをデフレスパイラル
と言うのかもしれません。
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このことと株主優先主義はかなり緊密な関係があると思う。
制度的に何か間違っているか欠けているような気がしてならない。
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by ryua210 | 2012-02-01 05:38 | 散文

コクリコ坂から

その映画の内容については、ストーリーはちょっと単純というか強引な印象がした。
あらすじも知らずに見たもので、最初はどの時代の話なのかも見当が付かず、なかなか入り込めなかった。
しかしそういうのをすべて忘れられるぐらい、映像の美しい映画だった。
特に海や空の描き方に力が入っていて感心した。
わざわざ描く必要のないと思われる雲のグラデーションとか光と影の様子がアニメとは思われないほどだった。
結局時代は1960年代だということが後で分かったけれど、その時代の懐かしさのようなものを十分に感じさせる町や人の描写もよかった。
主人公が朝ごはんを作る様子とか、カルチェ・ラタンと呼ばれる文化部の部室棟の中味の描き方も、本当に手に取るような現実感があった。
その映像を見てほんわかした気分を味わえるだけで、見る価値があるかなと思う。
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by ryua210 | 2012-01-31 01:36 | 散文

コクリコ坂から

フランスに来て初めて映画を見に行った。
というのもスタジオジブリの「コクリコ坂から」の上映が始まったから。
映画館に出かけるのは久しぶりだ。
ハンブルクで日本映画祭をやっていた時に行って以来だから3-4年ぶりになる。
やっぱり外国の映画の入場料は安い。
一人10.7ユーロだった。
これぐらいだと多少外れでもまあいいかなという気がする。
コクリコ坂が楽しめたのはVOと呼ばれるフランス語字幕版で、音声は日本語だったから。
でも結構フランス語版でも映画によっては楽しめるものもあるかなという気がした。
大きなスクリーンで見る迫力とか音とか、テレビでは味わえない。
シャーロック・ホームズの第2弾もやっているみたいだから行ってみようかなという気がした。
しかし、うーむと思ったのはフランス語、コクリコという固有名詞がCoquelicotsと記載されている。
せめてCocklicoぐらいかと思ったけれど、最後にtとsがつくあたり、奥が深い。
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by ryua210 | 2012-01-29 13:20 | 散文

カフェ

近所のカフェでステーキを食べた。
狭いスペースにテーブルをたくさん並べたパリにありがちなタイプのカフェだ。
大きな通りのカフェなどでは外にもぎっしりとテーブルを並べてあり、寒くても客が鈴なりになっている。
ドイツでもカフェのテラスはよくあったけれど、これほど混みあっていることはない。
この景色や距離感が、いかにもパリらしいと言える。

今日はお昼時だったので、食器の触れる音やウェイターが注文を取る声でにぎわっていた。
ステーキを食べ始めたら隣の席にも客が来たので、ひじが当たるほどの距離になった。
斜め前の客をふと見たら、少したれ目の優しい目をした広島カープの衣笠が座っている。
一人かと思ったら電話で連れと思われる人に、メニューを説明してオーダーを聞いている。
しばらくしてその連れの人が来た。
ふと見たらその連れは立派な口ひげをはやして頭の丸い森鴎外だった。
ドイツから来たらしくソーセージとポテトを注文していた。
衣笠と森鴎外が会食をする町、パリ。
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by ryua210 | 2012-01-28 22:40 | 散文