PENTAX写真生活


by ryua210

カテゴリ:散文( 82 )

早起き

これが本当に難しい。
早起きは三文の徳という言い回しに代表されるように、早起きの効能が説かれることは多い。
仕事のできる人はみんな早起き、朝のうちの仕事を終わらせよう、すっきりした朝の気分を味わうことは大切などなど。確かに朝早く起きて、その時間を有意義に使えれば普段できないことができたり、仕事の効率が上がったり、会社から早く帰れたりするかもしれない。本を読んだり運動をする時間ができるかもしれない。健康にもいいだろう。そう考えると早起きをするモチベーションが上がっては来るけれど、それを実行するというのは全く別のことだと痛感している。半年ほど前から、7時前に起きることを目標に6時半に目覚ましを鳴らすようにしていて、週に半分ぐらいは起きるようにはなっている。でも6時半起きだと、朝に自由に使える時間はせいぜい30分ぐらいで、とてもゆったり過ごしているという感じではない。しかも無理矢理起きても頭はぼんやりしているしまぶたも重い。何よりも、朝の布団のぬくもり以上に魅力のあるものは想像できない。だから、早起きがいいということは十分に理解しているつもりでも、それが自然な習慣としてはなかなか定着してくれない。それに輪をかけて欧州の冬は朝が遅い。最近では8時になってもまだ薄暗いので、起きるころには本当に真っ暗で、起きる気分を阻害する。

今日は起きたら8時半だった。
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by ryua210 | 2012-01-08 01:08 | 散文

たまにすごくきれいな空の景色に出会う。
雲一つない快晴の空
日が沈んだ後の紺色のきれいなグラデーション
厚い雲の隙間から太陽の光が差し込む様子
燃えるような丸い夕日がゆっくりと沈んでいくところ
朝日が昇る前のうっすらと明るい東の空
バックミラーに映った残照
建物の間にわずかに見えるオレンジ色の夕焼け
などなど。
それはたいてい仕事中か通勤中で、写真に撮ることほとんどない。
ものすごく写真に残したいけど、カメラがなかったりガラス越しだったり一瞬のことだったり手が離せなかったりする。
だから余計に印象に残ったりしばらく見とれてしまったりするのだなあと思う。
空ほど毎日見て変化のある美しいものはない。
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by ryua210 | 2012-01-07 06:28 | 散文

接客態度

フランスの店員の愛想の悪さとか行儀の悪さを前に、心の平穏を保つのは難しい。
僕がよく行くFnacという店では、ポケットに手を入れたり棚にもたれかかったりしながら接客するのは日常茶飯事で、一度は客を前にして鼻をほじっている店員を見たことさえある。客を捕まえようという意思は感じられないし、ご来店ありがとうございます的な雰囲気は一切ない。在庫を問い合わせてもコンピュータをたたいてなければないで終わり、知人から聞いた話では存在する製品をないと答えた店員さえいる。相手がフランス語のできないアジア人だという理由はあると思うけれど、日本の接客を知っている人間にとっては考えられないことばかりだ。そんな店員を雇用していても商売が成り立つ小売業というのもまた理解ができないところではある。そう考えると日本の接客というのはどうしてあれほど丁寧で親切で客を神様というほどへりくだるのだろうという気もしてくる。フランス人があれを見たらカースト制か何かと勘違いされるかもしれない。しかも日本人のの店員だって客のことを心底神様と思っているというよりは、売るための手段としてへりくだっているだけなのではないか。そういう過剰な気遣いをして社会全体がストレスを溜め込むとしたら、どっちがましなのかと思う。
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by ryua210 | 2012-01-06 07:09 | 散文

勇気

世の中で功を成し名を遂げるのに一番大事な人間の要素は「勇気」ではないかなと思う。
勇気があれば色々な、普通ではできないような行動をすることができ、行動をすることで多くのことを学んだり、物事の流れが変わったり、自信が付いたりする。理屈や理論より行動によって経験を積み成長するということは間違いのないことだと思うけれど、その行動をするために非常に勇気がいることがある。僕には勇気がなくてできないことがたくさんあり、というか9割9分のことは勇気がないためにできていないことだと言ってもいい。だから勇気を持ってそれをやっている人たちと比べるともう途方もない差ができてしまっているんだろうなという気がする。この、勇気の出し方というのは誰も教えてくれないから自分で考えるしかない、考えても仕方ないから結局は勇気を出してやってみるしかない、という堂々巡りになる。かくしてやはり、「勇気」のある人こそ成功に値する人間になるのだなと思う。
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by ryua210 | 2012-01-05 07:25 | 散文

久石譲

世の中に名曲と呼ばれるものはたくさんあるけれど、僕が名曲と感じているもののひとつが、久石譲のSummerという曲だ。車の宣伝にも使われていたような気がするけれど、僕の中のイメージでは「菊次郎の夏」という映画のテーマ曲が大きな部分を占めている。この曲を聴くと心がさわやかになったり、現実から心地よい世界にふわりと連れ出されたり、懐かしいような気分がしたりする。これは今まで出会った中でも5本の指に入る名曲だなと思っている。
久石譲にはこのほかにも名作がたくさんあって、スタジオジブリの映画はほとんど作っているかもしれない。その中で一番いいのはやはり「となりのトトロ」か。天空の城ラピュタの曲も印象的。サントリー伊右衛門の曲も心に残る。最近ではNHK「坂の上の雲」のテーマ曲がまたすばらしかった。どこからこう次々といいメロディが出てくるんだろう。
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by ryua210 | 2012-01-04 07:03 | 散文

スピード

昨今の世の中で絶対的な価値を占めるものに「スピード」というのがある。
早い決断が求められ、早く結果を出すことが必要で、早くやった人が勝ちで、早くできない人は取り残される。メールやモバイル機器などのIT環境の普及で、この傾向がここ10-20年でものすごく加速したと思う。世の中のあらゆることがIT業界のドッグイヤーというものに巻き込まれて、そのスピードについていけないものは繁栄から取り残されてゆく。このシステムの中でスピード以外の価値が貶められて、世の中にいろんな弊害を生んでいるに違いないと思う。ものごとの質が下がったり、人間関係がギクシャクしたり、人の心から落ち着きが奪われたりと。どうしてこれほどスピードに追われないといけないんだろうと、がっかりすることがよくある。でもそれが今の世の中を支配しているから、その流れに乗らないと生きていくのはなかなか難しい。
BODY SHOPの創業者が「都会人の8つ目の大罪はスピード」と語った記事を読んだことがある。こんな経営者は世の中にほとんどいないのではないかと思う。でもこの急激過ぎるスピード化の進展はいつか限界を迎えて、他の価値に取って代わられるに違いない。ことがスピード化であるだけに、その限界もかなりのスピードで訪れると思う。
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by ryua210 | 2012-01-03 05:36 | 散文

サッカー観戦

今日は久しぶりにサッカーを見た。
天皇杯の決勝戦、京都vs東京、新旧首都対決。
Jリーグで応援するチームは特別に決めてはいないけれど、関西のチームということで京都を応援しながら見ていた。
結果は残念ながら、セットプレーとカウンターで4点を失って、追いつけないまま終わってしまった。
やっぱりスポーツ観戦は面白いなと思う。
でもめったに見られないので、選手の特徴とかそれまでの経緯があまりわからないから、それが本当に惜しい。
そういうのがわかっていると、応援にも身が入るし見方もより深くなって楽しい。
あとやっぱり日本語の実況と解説をしてくれるのがとても助かる。
フランスの放送だと、まず無料放送の中継が少ないうえに、フランス語で実況するから、Attention以外はさっぱりわからない(ということをワールドカップの時に痛感した)。
今日の試合でいうと、京都のプレースタイルの解説や、東京の選手の特徴の説明などが観戦するのには参考になった。
ちなみに今日のベストプレーは、東京の3点目のカウンターアタックだった。
理想的には、イングランドがスペインなんかを相手にこういうのを決めてくれると、胸がスカッとすると思う。
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by ryua210 | 2012-01-02 00:43 | 散文

今年を振り返る

自分の回りに戦争や飢餓がなく、目に見える体調不良や病気もなく、貧困にあえいでいるわけでもないという状態でいられることは、地球レベルで見るととても幸せで恵まれたことだと思う。それを今一度自分に言い聞かせた上で、やっぱり、今年は厳しい年だった。成長している充足感がなく、時間を空費しているのではないかという恐れを感じ、価値観をなかなか定められず、将来への足掛かりをつかむことができず、精神的に不衛生で不安定だった。その元には会社の業績不振という大きな要因があるのは分かっている。(そもそもパリが嫌いなのも、パリに来てからいっそう売上が下がり、健全な精神で仕事に向かうのが難しくなったという理由が大きいと思っている。)そしてそれに対して有効な手を打てず、ただ状況に流されてしまっている自分にさらに嫌気がさすという悪循環が続いている。多少の反攻を試みても結果や成果として見えることはほとんどない。突然こういう状況になったわけではなくて、何年か前から徐々にこうなってきたので、今年が特別ということはないけれど、仕事以外でも厳しい現実に向き合わされたこともあり、社会人になって10年間のうちでワースト3に入るぐらい重たく暗い年だった。
年が変わったからといってそういう状況も変わるというような都合のよいことはないので、多分しばらくはこのような状況を耐え忍んでいかないといけないのだと思う。来年はせめて、物事に少しでも前向きに取り組み、成果は見えなくても成長への種まきぐらいは積み重ねていけるようになりたい。
冴えない2011年さようなら。
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by ryua210 | 2012-01-01 00:15 | 散文

今年を振り返る 食事

何が一番おいしかったかというとまあそれは、家で食べる豚肉の生姜焼きだったり、鮭のホイル焼きだったりするのですが(と奥さんにおべんちゃら)、それとは別に印象的なものはというと、リヨンのポール・ボキューズではないかと思う。これは最近はやりのモダンなフレンチというのとは一線を画する、伝統的なフランス料理の王道という感じで、質の高いものが大量に供される。サービスは格式がありながらも肩肘張らないもので、料理を楽しむという最大のポイントが意識されていると思う。
日本に一時帰国した時の有馬温泉竹取亭の夕食および朝食も忘れられない。温泉旅館というものの素晴らしさを、何度も妄想はしていたけれど、期待を上回る満足度だった。温泉があり旅館の食事があるというだけで、日本には住む価値があると思うほどだ。これ以外にも日本ではごちそうになった寿司とかステーキとか居酒屋とか、とにかく食事は日本が最高だと思った。
かえってフランスでは、会社の近くにあるレストラン(日本でいう定食屋みたいな)の料理人が変わったらしく、美味しい料理が提供されるようになった。なかでもディジョン名物ブフブルギニョンという料理がおいしい。ディジョンに行ったときにも食べられなかったけれど、この定食屋では何度も食べられた。
パリのレストランでは、エッフェル塔の近くにある「カフェ・コンスタン」と「ココット」。どちらもすべての料理が良質でどれを選んでも間違いがない気がした。あまり電車に乗って食べに行きたいという標準レベルのレストランはないけれど、このふたつは珍しくその価値のあるレストランかなと思った。
最後に何度行っても満足できるのは、パリの串揚げ料理店SHU。ここにはもう今年だけで4回行ったし、通算では8回ぐらい行ったと思うけれど、まだ飽きない。前菜も串揚げの具も毎回のように変わるし、どれを食べてもおいしいし、焼酎や日本酒が飲める。これほど何回も行けるレストランはそうないと思う。

今年もおいしいものをたくさん食べさせていただいて、ありがとうございました。
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by ryua210 | 2011-12-31 06:53 | 散文

今年を振り返る 本

一番おもしろかったのはダン・ブラウン「天使と悪魔」。「ダ・ヴィンチコード」でも十分面白いと思っていたけれど、ローマを舞台としたこちらはもっと面白かった。歴史の謎のような僕の好きな題材を正面から扱っていて、しかもその謎を現代の問題に絡め、抜群のスリルとスピード感で読ませ、謎解きも落とし方も完璧で、すばらしかった。ダン・ブラウンってすごい。
これがダントツに面白くて2番目をあえて挙げるのは難しいので、下の4冊はほぼ並列。

松岡圭祐「千里眼」。これも僕の大好きなエンターテイメント小説で、スリルとサスペンスに富む。絶体絶命状態からの脱出や意外な犯人などストーリーもよかった。
東野圭吾「手紙」。これは犯罪加害者の親族がテーマで少し考えさせられる内容。たいへん感動する場面があった。東野圭吾は多作の人のようだけれど、このように質の高い話が書けるのには感心する。
高橋克彦「歌麿殺人事件」。高橋克彦には江戸時代の浮世絵とか絵師を題材にした作品がいろいろあったと思うけれど、これはは特によかった。舞台は現代で歌麿の作品を巡る事件の短編集になっていて、それぞれの短編が次の作品の伏線のようになっているところがあるのが素晴らしい。事件の解決方法も破たんがない。
福井晴敏「Tweleve Y.O」。沖縄や米軍、自衛隊の諜報組織を舞台とした、日常生活をはるかに超絶したストーリーで、スリルとスピード感があり、人間味にもあふれる。この話が「亡国のイージス」につながる。
江戸川乱歩賞の受賞作は、はずれが少ないという気がする。
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by ryua210 | 2011-12-30 04:57 | 散文